猫の名はちょいと。

都内で編集として働く30代。猫と映画と音楽をこよなく愛する女が綴る、ささやかな日常。

【映画】「マリッジ・ストーリー」家族は染みついちゃうもの

莫大な資金力もさることながら、アダムドライバーとスカーレットヨハンソンという配役をやってのけたnetflix

映画の形がこんなにも変わるとは…と驚くばかり。

わたしはamazonプライムしか入っていないので、話題の「マリッジ・ストーリー」を渋谷のアップリンクで観てきた。

 

映画「パターソン」でアダムドライバーにはまり、太いくぐもった声も大好きになった。彼が演じる普通の男が、ほんとうに普通でよい。

 

この映画は離婚へ向かっていく夫婦のストーリーなので、ずっと揉めているし、明るい映画ではない。でも二人が互いに認めあっていたこと、愛し合っていたと分かるシーンが散りばめられているから、家族になることの尊さも感じる温かいストーリーだ。

 

グッときたのは、妻が離婚間際だというのに夫の伸びた髪をカットしてあげたり、ほどけた靴紐を結んであげるシーン。愛情が冷めたとしても、家族という形がしっかり染みつき、体が勝手にお世話してしまうのはすごくわかる。

女というものは、無意識で相手の身なりや変化を観察しており、それを伝えたところで行動しないから自分がやった方が早い!と世話を焼いてしまう。

 

スカーレットヨハンソン演じる妻の、夫への愛情や嫉妬、もっと自分を見てほしいという気持ちにも共感するところがあった。仕事に夢中な夫、仲間に頼りにされる夫はすごくステキだけど、自分のことを見てほしい。お互いに向き合うこともなく、前だけを向いて生活する相棒になりたくない。「君だって今まで幸せだったろう」と言われ、「わたしの事を何も知らないくせに!」とさけぶ妻の言葉がズーンと重かった。

 

お互いを尊重しつつ、生活を営むということはハイレベルだよな。

夫婦はなってみなきゃ分からんなぁ。