猫の名はちょいと。

猫と映画好きが綴る、ささやかな日常

パパ活なんてやめなはれ

彼氏がトイレに関してかなりの潔癖症なので、週末のデートではちょっといいホテルのトイレを借りる事がある。そして、そのままラウンジでお茶でもしますか、という流れになったりする。

 

この前もラウンジでのんびりお茶を飲んでいたら、パパ活と思われる二人組がいた。

アイドル系の細くて白い女の子は20代前半くらい。パパ役の方は、サンドウィッチマン的なガタイのよいコワモテだった。親子でもおかしくない歳の差だが、まったくそう見えないのが不思議だ。

 

女の子は全然やる気がなく、ソファーに寝っ転がって、テーブルに立てかけられたスマホの動画を観ている。パパは気を引こうとしているのか、甘いケーキを食べながら彼女をぼーっと見ている。たまに、スマホの位置を調整してあげたりして甲斐甲斐しい。

 

女の子はときどき起きあがって、つまらなそうにケーキを食べさせてもらい、また寝っ転がる。さすがにパパが気の毒だ。私の彼も「ありゃひどいなぁ」と同情していた。

 

それを見ながら、パパ活なんてしていたら、世の中のオジサンのことをずっと見下したまま生きていく事になるだろうなーと考えた。オジサンはみんな若い女子が好きで、一緒にいるために見返りもなくお金をくれる馬鹿な大人だなーと思うのだろう。

 

社会に出て働けば、若いころは自分とちがう生き物だと思っていたオジサンが、対等に向き合ってくれたり、不快な思いをさせないようにと適度な距離を保ってくれたり、娘のように思って心から心配してくれるのだと気が付く。みんな昔はとんがっていたけれど、歳をとるにつれ酸いも甘いも経験して、心が丸くなっていく。そうやって一人の人間として付き合う事ができると、とてもパパ活なんてやろうと思わないんじゃないか。

 

わたしがその女の子を目の前にしたら、色々と説教してしまいそうだ。

人に貢いでもらうなんて、なんの深みもない大人になるよ。まず自分で働く楽しさを知りなさい。周りの人たちと苦労を分かち合いなさい。そして苦労して稼いだお金で、欲しいものを買ったり美味しいものを食べたりする喜びを感じなさい。

そうやって延々と語ってしまいそうだけど、たぶん響かないんだろうな。

 

ラウンジにいた二人組は、腕を組んで帰っていった。

平成のオヤジ狩りなんかと一緒で、何年か後には「パパ活とかいうヒドイものが流行ってたねー、信じられないねぇアハハ」なんて話すのだろうか。

その頃にはあの女の子も、自分の力で生きているといいな。