猫の名はちょいと。

猫と映画好きが綴る、ささやかな日常

父の愛情と責任感について

実家に帰ったとき、父から「お金を振り込むので口座番号を教えて」と言われた。

なんの話かと思ったら、これまで子供たちのために貯めてきたお金を振り込んでくれるそうだ。

 

うちは4人兄弟な上に、父は一般的な会社員、母は専業主婦なので決して裕福ではなかった。

ありがたい事に苦労したことは無かったけれど、余計なお金は無いんだろうなーと察していたし、実際大変だったろうと思う。

母にその頃の家計をどうやり繰りしたのか聞いたら「覚えてないのよね…自分でも不思議。あはは」と笑っていた。

 

おそらく想定外だったと思われる歳の離れた4人目が生まれて、彼を大学にやったりと予想以上に学費もかかったので、貯金はあまりできなかったとの事。

だから大きな額ではないけど、自分たちもこれからは年金暮らしになり援助してあげられなくなるので、その代わりに渡しておきたいと話してくれた。

 

なぜ今のタイミングなのかといえば、父が30代のときは子供を3人抱えていて、一番お金が必要だったものの収入が追いつかず、かなり苦労したのだと言う。わたしはまだ独身だから状況は違うが、父が死んだときに遺産として渡すよりも、今の時期に渡しておいた方が必ず役に立つからという事だった。

 

わたしは父の愛情の深さをあらためて感じて、涙がでそうになった。

自分がした苦労を子供にさせない、という強い責任感にも感動し、尊敬した。

親になるという事は、子供の今だけでなく将来まで見据えて愛情を注ぐことなんだなぁ。

 

自分が親になるとき、よいお手本が近くにいることがありがたい。その想いを大切にしなければと、身も心も引き締まる思いだった。