猫の名はちょいと。

猫と映画好きが綴る、ささやかな日常

【映画】「聖なる鹿殺し」はちょっとすごかった

ヨルゴス・ランティモス監督の「聖なる鹿殺し」が、Amazonプライムで100円セールだったので鑑賞。

 

彼が外出中だったので、しめしめ!思う存分に悪趣味な世界を楽しむぞー!とワクワク。コカコーラゼロを片手にソファにふんぞり返った。

 

ランティモス監督の手にかかれば、パスタを食べるシーンでさえゾッとするくらい不気味な映像になる。 そしてアングルがすごく面白い。今回も生々しい心臓のアップからはじまり、しかも長かった。観ているとこちらの心臓がバクバクしてくる。

かと思えば、突然の引き!画面の中で小さーく起きている事件に、何だ!?とのめり込んでしまう。

 

この話はギリシャ神話が元になっているらしい。何も知らないまま観ていたが「ぜったいに悪い方向へ進んでいる…」という確信だけがつきまとった。

 

キーマンとなる男の子は「ダンケルク」で注目されたバリー・ゴーガン。青い瞳をした彼は、いつもキャラクターが掴みづらくて強烈な印象を残す。彼がスクリーンに登場したとき、いい奴なのか、ものすごく怖い奴なのかが分からない。その不思議なオーラが今回の役にぴたりとハマっていた。怖いぞゴーガン。

 

ストーリーが進み、いよいよ不気味な結末に近づいてきたぞー…というところで予定より早めに彼が帰宅。食い入るように観ている私のとなりに座った。

痛い、残酷、そしてあまりにも不可解な展開に「おひょぅ」と言いながらニヤニヤしている私に引いただろうと思う。でも止められない。

 

もちろん後味もすごーく悪く、2本目は仕切り直しのつもりで「アバウト・タイム」を観た。彼の気持ちもハッピーになったようで一安心だ。

 

そのあとは「聖なる鹿殺し」についての考察を読み漁り、ギリシャ神話も学び、思うぞんぶんに楽しんだ。

いやぁ、すごい映画だった。おすすめ。