猫の名はちょいと。

日常をできるだけ愛らしい言葉でアウトプットする場所。

猫が蝉をソフトタッチするはなし

今日、ベランダに1匹の蝉が飛んできた。

 

私は蝉が大の苦手だ。

虫の中で一番嫌なのが蝉、その次がゴキブリ、そしてカマドウマと続く。

 

嫌いになったキッカケは、幼い頃に祖母と手をつないで散歩していて、誤って死んだ蝉をふんづけてしまったから。

その時の、スナック菓子のような「クシャ…」という感触が忘れられない。

 

あんなに中身のスカスカな生き物がどうやって生きているのか謎だし、調べたくもないし、夏になると大勢で騒ぎまくるのも怖い。

 

話を戻して、ベランダで日向ぼっこしていた猫は、飛んできた蝉を見て驚いた。

私は怖いのですぐに窓を閉め、観察体制に入る。

 

猫はずっと蝉の側にいて、動かなくなればソフトタッチをし、また暴れる蝉を見守っている。元気づけているようにも、介護しているようにも見える。

 

それでも蝉がどこにも行ってくれないので、猫は時々困ったような顔でこちらを見る。

こいつ、どーする?と言いたげだ。

 

辛抱強く20分ほど付き添った後、猫も飽きてきたのか、ドテッと寝そべりながら蝉を眺めている。どうやら蝉が天に召されるまで見届けるつもりのようだ。遠くからそっと見守る猫に、親心が感じられる。

 

さて、蝉が力尽きた後は人間の仕事なわけだけど、死に際が一番こわい。彼らは急に暴れ出すから。友人によると、最後のひと暴れを「セミファイナル」というらしい。

 

わたしはセミファイナルをのりこえ、無事にベランダの外へ放ることができるのだろうか。

缶ビールをエサに誰かに頼むしかないかも…