猫の名はちょいと。

都内で編集として働く30代。猫と映画と音楽をこよなく愛する女が綴る、ささやかな日常。

若かりし頃、ファッション誌に教えてほしかったこと

思春期のわたしはファッション誌に出ているモデルと自分とのギャップに傷ついていた。

人生でいちばん暇な春

タイトル通り、今年はコロナの影響で「人生でいちばん暇な春」を過ごした。 正確には「いちばん」かは分からないけれど、あと40年は先だと思っていた老後を先に済ませてしまったような気分。老後の方がもっと忙しいかもしれない。 コロナに脅えながらも、周…

ウィンドウ越しに眺めた春服

自粛している間に春が終わり、もう梅雨が近づいている。 5月前半はよく晴れて、仕事も自宅待機だったので毎日散歩をした。街のお店はどこも閉まっていて、さわやかな色合いの春服はウィンドウ越しに眺めるだけ。誰の手にも取られず、着られることもない服た…

Zoomを使いこなす母

コロナによる自粛生活も長くなり、母は友達とのお茶会をZoomに切り替えたようだ。 スマホを持つにしてもLINEを始めるにしても、こちらから「使ってみたら?」と提案すると頑なに拒むわりに、自分から使うと決心したあとの行動力はすさまじい。 今ではスマホ…

【映画】「マリッジ・ストーリー」家族は染みついちゃうもの

莫大な資金力もさることながら、アダムドライバーとスカーレットヨハンソンという配役をやってのけたnetflix。 映画の形がこんなにも変わるとは…と驚くばかり。 わたしはamazonプライムしか入っていないので、話題の「マリッジ・ストーリー」を渋谷のアップ…

モウリーニョみたいな上司が欲しい

前回の記事に書いたように、仕事でミスをしたために消えたくなるような日々を過ごして、やっと休日になった。あー、疲れた。。 金曜の夜は、駅から家までの帰り道でこらえていたものが溢れだして、グスグスと泣きながら帰宅した。胸がギューッとなるくらい辛…

ミスしても生きるしかない

今日、仕事でミスが発覚した。 私は怒られることが何よりも嫌いで、口出しすらされないように働いているところがある。それをプライドというのかは分からないけど、仕事に関しては完璧主義なのであんまり大きなミスはしてこなかった。 だから、多くの人が関…

パパ活なんてやめなはれ

彼氏がトイレに関してかなりの潔癖症なので、週末のデートではちょっといいホテルのトイレを借りる事がある。そして、そのままラウンジでお茶でもしますか、という流れになったりする。 この前もラウンジでのんびりお茶を飲んでいたら、パパ活と思われる二人…

「お手伝いしましょうか」に救われる

写真展に行くために、恵比寿の街をぷらぷら歩いていた。 すっかりクリスマスモードになった休日の恵比寿には、家族連れも多い。 すこし離れたところから、子供がギャンギャン泣き叫ぶ声がきこえてきた。 3歳くらいの女の子が、泣きすぎてパニック状態になっ…

それ、わたしの皿です

むかし、住んでいた街のカフェバーで常連さんと仲良くなった。 彼はテレビの制作会社で働いている元慶応ボーイ。人の懐にスルスルと入り込み、だれとでも仲良くなってしまう。わたしたちは恋愛というよりご近所さんとして、お酒を飲みながらたくさん喋った。…

天邪鬼の取り扱い方

わたしの彼は、とても天邪鬼な人だ。 これいいよ!と勧めたものは、たいてい一回目では受け入れられない。服にしろ音楽にしろ、興味がないという反応だ。 彼の家で、パスポート用の写真がポンと置いてあり、もう要らないというので頂いたことがある。それを…

蘇る、冷静と情熱のあいだ

久しぶりに中学校の同級生から連絡がきた。 地元仲間と飲んでいて、みんな今頃どうしてるかなーという話題になり私のことを思い出したらしい。相手は中学生のころの元カレってやつで、懐かしい気持ちになった。 その頃のお付き合いといえば、手を繋ぐだけで…

免許返納合戦

40半ばの同僚が、「親に免許を返納するようにお願いしたら泣かれちゃってさー」という話をしていた。 運転に少し危なっかしい所があり、ご両親も不安になってきたようだから、免許返納には納得してくれるだろうと思ったが…そうスムーズにはいかなかったよう…

高畑監督が行き着いたところ―『高畑勲展』

東京国立近代美術館で開催されている『高畑勲展』へ行ってきた。 いつもより早く出て12時頃には到着したけれど、やはり日曜は混んでいる。 自分では絵を描かないものの、監督としてすばらしい作品を生み出してきた高畑勲さん。 わたしは二度目に鑑賞した『か…

鳥の求愛ダンスに魅せられて―嶋田忠『野生の瞬間』写真展

いま東京都写真美術館で開催されている、 嶋田忠さんの写真展『野生の瞬間』をみてきた。 topmuseum.jp 恵比寿駅から美術館までの道のりに、この写真展の広告がある。 とても美しい青い鳥が、胸を張っている。 実際にいってみると入場料700円とはとても思え…

真鯛の顔

夜にスーパーへ立ち寄ったら、真鯛の切り身が値下がりしていた。数切れがパック詰めになって450円。 友人の家でケーキをたらふく食べて胃もたれしていたので、今日はこれで雑炊にしよう!と思いついた。 最近久しぶりに「暮らしの手帖」を買って、とにか…

ブリジットジョーンズと同い年になっていた

Amazonプライムで100円セールになっていたブリジット・ジョーンズの日記。 初めて観た頃は「おばさんの話」というイメージだったはずだが、いつの間にか彼女と同い年になっていた。 久しぶりに観ても、彼女は魅力的だ。 イライラすることがあっても笑顔を…

父の愛情と責任感について

実家に帰ったとき、父から「お金を振り込むので口座番号を教えて」と言われた。 なんの話かと思ったら、これまで子供たちのために貯めてきたお金を振り込んでくれるそうだ。 うちは4人兄弟な上に、父は一般的な会社員、母は専業主婦なので決して裕福ではなか…

母はいつも動じない

深夜、玄関の前でセミが力尽きた。 ジージーともがいている音が夜中ずっと聴こえていて怖かった。 わたしは昔からセミが苦手だ。 そういえば母は、セミにもゴキちゃんにも、貞子にもミザリーにも、猫が玄関先にそっと置いたコウモリにも動じなかった。 むし…

保護猫をもらったときのお話②

前回の記事はこちら www.tyoito.com 猫を保護しているシェルター「キャットガーディアン」には、いろんな猫がいる。 大人になった猫は自由に歩き回っていて、エイズだったり怪我をしているのもいた。わたしの環境では飼うのが難しいけれど、みんな個性的で人…

保護猫をもらったときのお話①

うちの猫はもともと保護猫だ。 今はもう5歳になり、ブラッシングを終えてわたしの隣で伸びきっている。ずいぶんと大きくなったもんだ。 当時、わたしは都内で一人暮らしをはじめて1年ほどが経ち、毎日のように誰かと飲んでいた。人と会うことで色々と吸収…

【映画】「聖なる鹿殺し」はちょっとすごかった

ヨルゴス・ランティモス監督の「聖なる鹿殺し」が、Amazonプライムで100円セールだったので鑑賞。 彼が外出中だったので、しめしめ!思う存分に悪趣味な世界を楽しむぞー!とワクワク。コカコーラゼロを片手にソファにふんぞり返った。 ランティモス監督の手…

父について

小さい頃、忍たま乱太郎をみていたら「冷えた八宝菜」(漢字はわからない)が登場した。頭が大きくて重いので、笑うと後ろにひっくり返り、頭で立っちゃうヤツだ。それを見た母が「コレお父さんにそっくり!」と腹を抱えて笑っていた。 さすがにひっくり返り…

【映画】「海獣の子供」を観てきた

映画好きの同僚から、 素晴らしかったよ。万人ウケするかは分からないけど… と聞いていた「海獣の子供」を観てきた。 小さい劇場の前から2番目。 他に空いてなかったから仕方なく、だったけど今回に関してはこの席で良かったと思う。 これまであまり見たこと…

変わることを受け入れた女たち

同級生でギャルだった子が、マラソン好きの彼氏と付きあいだして約4年。 SNSで近況を見ていると、付き合った当初からマラソンをはじめて、走る距離がどんどん延びていくのがわかる。 最近では山道を走るトレランの大会に出ているようだけど、両足の爪がはが…

何でもないはずの一日

職場の人が急に亡くなった。 私がそれを聞いたのは、昼休みの事だった。 今朝、家で倒れてそのまま…くも膜下出血だったみたい。と言われて、最初に出た言葉は「え?誰が?」だった。 忌引きの話かと思って聞いていたので、不意打ちで全く頭に入ってこなかっ…

無い物ねだりだよ人生は

先日友人が、生まれ変わったら私のような人生を送ってみたいと言っていた。 わたしは32歳にして独身。 対照的に、早くに結婚して子育てをしている友人には、そう思われる事が多い。 「楽しそうでいいなー」と言う人もいれば、何も言わないけれど「あなたは自…

集中力が続かないウーマン

最近、「ひとつの事しかしない」ように心掛けている。 今までの平日の私はこうだ。 朝、テレビを見ながらゴハン。支度をして、音楽を聴きつつ、スマホをいじりながら移動すると、いつの間にか会社に着いている。 昼、ゴハンを食べて、SNSをチェックしつつ読…

食べても 食べても

先週、叔母の家に遊びにいった。両親と兄と4人で。 母の姉にあたる叔母は、働くのが好きでとにかくよく動く人だ。外で働くのが苦手で、家族がいちばん大事!という母とは真逆の性格で、ゆえにあまり合わない二人だけど結局は仲がいい。 叔母は旦那さんとは死…

世の中にいい人は沢山いる

というのは昨年、彼氏と上手くいかないと弱音を吐いた私に、歳上の友人が言ってくれた言葉だ。 「今うまくいかない人、これまで別れた人たちとは単純に縁がなかっただけ。 どちらかに責任があるわけでもない。 世の中にいい人は沢山いるんだから、いつか必ず…